「相続した車の保険って、どうすればいいの?」「故人の等級は引き継げるの?」
相続の手続きに追われるなかで、任意保険のことまで考えるのは大変です。
でも、任意保険の手続きを後回しにすると、万が一の事故で大きなリスクを負う可能性があります。
この記事では、相続した車の任意保険について、等級の引き継ぎ条件から手続きの流れまでわかりやすく解説します。
結論:故人の任意保険は「名義変更」か「解約」が必要
相続した車の任意保険について、まず押さえていただきたいポイントは次の2つです。
押さえておきたい2つのポイント
- 故人名義の任意保険は、そのまま放置しても自動的に相続人に引き継がれることはありません
- 故人の等級(ノンフリート等級)は、同居の家族であれば引き継ぐことが可能です
車を乗り続ける場合は「保険の名義変更」、手放す場合は「解約」が基本的な対応となります。
いずれにしても、早めに保険会社へ連絡することが大切です。
故人名義のまま事故を起こすとどうなる?
「まだ手続きしていないけど、ちょっと車を動かしたい」というケースは少なくありません。
しかし、故人名義の任意保険のまま事故を起こした場合、次のようなリスクがあります。
- 保険金が支払われない可能性がある:契約者(被保険者)が死亡している場合、保険会社によっては補償の対象外と判断されることがあります
- 相手方への賠償が自己負担になるリスク:対人・対物賠償が使えないとなると、数千万円単位の賠償を自費で負担することになりかねません
- 等級引き継ぎの権利を失う可能性:事故後に手続きをしようとしても、条件を満たせなくなることがあります
このようなリスクを避けるためにも、車を使う予定がある場合は、まず保険の手続きを優先してください。
「何から始めればいいかわからない」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
等級を引き継げる人・引き継げない人
故人が長年無事故で積み上げてきた等級(割引)は、条件を満たせば家族が引き継ぐことができます。
ただし、誰でも引き継げるわけではありません。
引き継ぎができる人
- 故人と同居していた配偶者
- 故人と同居していた親族(子・親・兄弟姉妹など)
引き継ぎができない人
- 別居の家族(例:実家を離れて暮らしている子)
- 同居していても内縁関係の場合(保険会社により対応が異なります)
- 友人・知人など血縁関係のない第三者
「同居」の定義は住民票上の住所が同一であることが原則です。
単身赴任中の配偶者は同居とみなされるケースもありますが、保険会社ごとに判断が異なるため、必ず確認しましょう。
なお、等級引き継ぎができない場合は、新規で保険に加入する(6等級スタート)ことになります。
任意保険の名義変更・等級引き継ぎの手続きの流れ
手続き自体は、保険会社に連絡して指示に従えば進められます。
一般的な流れは次のとおりです。
保険会社(または代理店)に連絡
契約者が亡くなったことを伝え、等級引き継ぎまたは解約の希望を申し出ます。保険証券が手元にあるとスムーズです。
必要書類を準備・提出
一般的に求められる書類は以下のとおりです。
- 死亡診断書のコピーまたは除籍謄本
- 新しい契約者の本人確認書類
- 保険証券
- 車検証のコピー
- 同居を確認できる書類(住民票など)※等級引き継ぎの場合
名義変更(または解約)手続きの完了
書類に不備がなければ、通常1〜2週間程度で手続きが完了します。等級引き継ぎの場合は、新しい契約者名義での保険証券が届きます。
手続きに必要な書類は保険会社によって異なるため、まずは電話で確認するのが確実です。
なお、保険の名義変更とは別に、車自体の名義変更(車検証の名義変更)も必要です。
車を手放す場合は保険の「解約」を
相続した車を売却・廃車にする場合は、任意保険を解約することになります。
解約のタイミングは、車を手放すことが確定してからで問題ありません。
先に解約してしまうと、売却までの間に無保険の状態で車を動かすことになるため注意が必要です。
解約時に知っておきたいこと
- 解約すると、残りの保険期間に応じた保険料の返金を受けられる場合があります
- 等級が高い(割引が大きい)場合は、中断証明書を発行してもらうことで、将来また車に乗るときに等級を引き継げます(有効期間は原則10年)
「車を売りたいけど、どう進めればいいかわからない」「名義変更や保険の手続きが面倒」とお感じの方は、当社にご相談ください。
相続した車の売却に必要な手続きを、まとめてサポートいたします。
よくある質問
故人の自賠責保険はどうなりますか?
自賠責保険は車両に紐づく保険のため、車の名義変更をすれば自動的に引き継がれます。任意保険とは異なり、等級の概念はありません。ただし、廃車にする場合は解約手続きが必要で、残りの期間に応じて保険料が返金されます。
別居の子どもは等級を引き継げませんか?
原則として、別居の家族は等級を引き継ぐことができません。ただし、故人が亡くなる前から同居していた場合や、住民票上は同一住所である場合は引き継ぎが認められるケースもあります。保険会社に個別に確認されることをおすすめします。
保険証券が見つからない場合はどうすればいいですか?
保険証券が見つからなくても手続きは可能です。故人の口座の引き落とし履歴やクレジットカードの明細から保険会社を特定できる場合があります。保険会社がわかれば、契約者名と生年月日で照会してもらえます。
手続きの期限はありますか?
法律上の厳密な期限はありませんが、故人の死亡後いつまでも放置するのはおすすめできません。保険会社によっては、死亡後一定期間を過ぎると等級引き継ぎの手続きが困難になる場合があります。目安として、49日の法要が終わった頃には保険会社に連絡を入れるのがよいでしょう。
まとめ
相続した車の任意保険については、次のポイントを押さえておきましょう。
- 故人名義の任意保険は名義変更または解約が必要
- 等級の引き継ぎは同居の配偶者・親族のみ可能
- 故人名義のまま事故を起こすと保険金が下りないリスクがある
- 手続きは保険会社への連絡から始めるのが基本
- 車を手放す場合は中断証明書の発行も検討する
保険の手続きだけでなく、車の名義変更や売却のことも含めて、まとめてご相談いただけます。
「何から手をつけていいかわからない」という段階でも大丈夫です。まずはお気軽にお問い合わせください。
相続した車のこと、
一人で抱え込まなくて大丈夫です
「まだ何も決まっていない」「書類が足りない」という段階でもご相談いただけます。
まずは今の状況をお聞かせください。一緒に整理するところから始めましょう。
※ 相談は無料です。売却を決めていない段階でもお気軽にどうぞ。


コメント