「相続した車の名義変更って、いつまでにやればいいの?」
「相続放棄や相続税にも期限があるって聞いたけど……」
ご家族を亡くされた後、相続に関する手続きにはさまざまな期限があります。
この記事では、車の名義変更・廃車・税金届出などの期限を一覧で整理し、何から手をつけるべきかをわかりやすくご案内します。
車の名義変更に「法的な期限」はない。ただし、関連手続きには期限があるものも
結論からお伝えすると、相続した車の名義変更(移転登録)そのものには、明確な法的期限や罰則はありません。
ただし、相続に関連する他の手続きには法律で期限が定められているものがあり、これらを過ぎると不利益が生じる可能性があります。
車の名義変更も、放置するほどリスクが増えていきます。期限のある手続きを把握したうえで、できるだけ早めに対応するのが安心です。
期限のある相続手続き一覧
まずは、法律で期限が決まっている手続きを確認しましょう。
| 手続き | 期限 | 届出先 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 相続放棄 | 3ヶ月以内 | 家庭裁判所 | 相続を知った日から3ヶ月。車を含むすべての財産を放棄する手続きです。期限を過ぎると原則として放棄できなくなります。 |
| 準確定申告 | 4ヶ月以内 | 税務署 | 故人に確定申告の義務があった場合、相続人が代わりに申告します。該当しない場合は不要です。 |
| 相続税の申告・納付 | 10ヶ月以内 | 税務署 | 相続財産の合計が基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合に必要です。車も相続財産に含まれます。 |
| 自動車税の届出 | できるだけ早く | 都道府県税事務所 | 故人名義のまま放置すると、翌年度も故人宛てに自動車税が課税されます。名義変更前でも届出は可能です。 |
相続放棄を検討中の方は要注意
相続放棄の期限は「相続を知った日から3ヶ月」と非常に短いです。車を含む財産を処分(売却・廃車など)してしまうと、相続を承認したとみなされ、放棄できなくなる可能性があります。
相続放棄を検討している場合は、車には手をつけず、まず家庭裁判所や弁護士に相談してください。
相続税の申告で車はどう評価される?
相続税の計算では、車は相続開始時点の時価(査定額)で評価されます。一般的には、買取業者の査定額や中古車市場の相場が参考になります。
高級車や希少車でなければ、車単体で相続税に大きく影響するケースは多くありません。ただし、他の財産と合算して基礎控除を超える場合は申告が必要です。
期限はないが、早めにやるべき手続き
法律上の厳格な期限はなくても、放置するほどリスクやデメリットが大きくなる手続きがあります。
車の名義変更(移転登録)
道路運送車両法では「取得から15日以内に変更登録を申請しなければならない」と定められていますが、実際には罰則が適用されたケースはほぼありません。
ただし、名義変更をしないまま放置すると、次のようなリスクがあります。
- 売却できない ── 故人名義のままでは売買契約ができません
- 車検を通せない ── 名義変更が済んでいないと車検の更新ができない場合があります
- 事故時の保険トラブル ── 保険の名義と車検証の名義が異なると、保険金が支払われないリスクがあります
- 自動車税の請求が続く ── 使っていなくても、登録がある限り毎年課税されます
- 相続人が増える ── 時間が経つと相続人に不幸があり、さらに相続人が増えて手続きが複雑になることがあります
任意保険の名義変更
故人が加入していた任意保険(自動車保険)は、名義人が亡くなった時点で効力に影響が出る可能性があります。車を引き続き使用する場合は、すぐに保険会社に連絡し、契約者・被保険者の変更手続きをしてください。
等級(ノンフリート等級)は、同居の親族であれば引き継げる場合があります。保険会社に早めに確認しましょう。
自賠責保険の名義変更
自賠責保険は車両に紐づく保険のため、名義が故人のままでも補償は有効です。ただし、次回の車検時には名義変更が必要になりますので、車の名義変更と合わせて手続きするのがスムーズです。
手続きについて相談してみる→何から手をつける?手続きの優先順位
やるべきことが多くて混乱しがちですが、以下の順番で進めると整理しやすくなります。
相続放棄するかどうかを決める(3ヶ月以内)
借金などマイナスの財産が多い場合は、相続放棄を検討します。放棄する場合、車を含む財産には手をつけないでください。
遺産分割協議で車の扱いを決める
相続人が複数いる場合、誰が車を引き継ぐか(または売却するか)を話し合います。遺産分割協議書は名義変更に必要な書類です。
準確定申告を行う(該当する場合・4ヶ月以内)
故人に確定申告の義務があった場合は、相続人が代わりに申告します。
車の名義変更・売却・廃車を進める
方向性が決まったら、必要書類を揃えて手続きを進めます。売却する場合は、名義変更と売却を同時に進められるケースもあります。
相続税の申告・納付(該当する場合・10ヶ月以内)
相続財産の合計が基礎控除を超える場合は、税務署に申告・納付します。車の評価額も含めて計算が必要です。
迷ったときは
「何から始めればいいかわからない」という場合は、まず車検証を手元に用意して、現在の状況を整理するところから始めましょう。当社にご相談いただければ、状況に応じた手続きの進め方をご案内できます。
よくある質問
相続した車の名義変更をしないとどうなりますか?
すぐに罰則があるわけではありませんが、放置するほどリスクが大きくなります。売却や車検更新ができない、事故時に保険が使えない可能性がある、自動車税が課税され続けるなどのデメリットがあります。できるだけ早めに手続きすることをおすすめします。
相続放棄したい場合、車はどうすればいいですか?
相続放棄を検討している場合は、車に手をつけない(売却・廃車・名義変更をしない)ことが重要です。財産を処分すると相続を承認したとみなされ、放棄できなくなる可能性があります。まず家庭裁判所や弁護士に相談してください。
故人の車の自動車税は誰が払うのですか?
自動車税は毎年4月1日時点の所有者(名義人)に課税されます。名義変更が済んでいない場合、故人宛てに請求が届きますが、実際には相続人に納税義務があります。都道府県税事務所に届出をすることで、相続人への請求に切り替えてもらえます。
相続した車を売却する場合も、先に名義変更が必要ですか?
原則として、売却前に相続人への名義変更が必要です。ただし、買取業者によっては名義変更と売却を同時に進められる場合もあります。当社でも、書類の準備から名義変更・売却まで一括でサポートしていますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
相続した車の名義変更自体に法的な期限はありませんが、関連する手続きには期限があるものがあります。
- 相続放棄は3ヶ月以内、準確定申告は4ヶ月以内、相続税の申告は10ヶ月以内
- 車の名義変更は期限なしだが、放置するほどリスクが増える
- 任意保険の名義変更は車を使うならすぐに
- 自動車税の届出もできるだけ早く
期限のある手続きから優先的に対応しつつ、車の名義変更も早めに進めるのが安心です。
「何から始めればいいかわからない」という方は、まず車検証を手元に用意して、今の状況をお聞かせください。
相続した車の手続き、
何から始めればいいか一緒に整理しましょう
「期限が迫っているか不安」「書類が足りない」という段階でもご相談いただけます。
まずは今の状況をお聞かせください。
※ 相談は無料です。売却を決めていない段階でもお気軽にどうぞ。

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