「車検証に書いてある所有者と使用者って何が違うの?」「相続の手続きではどっちを見ればいいの?」
この記事では、車検証の所有者と使用者の違いをわかりやすく解説し、相続した車で確認すべきポイントを整理します。
所有者と使用者の違い|結論
まず、答えをまとめます。
- 所有者 = 車の名義上の持ち主。売却・廃車・名義変更の権限を持つ人
- 使用者 = 実際にその車を日常的に使っている人
多くの場合、所有者と使用者は同一人物ですが、ローンで購入した車や法人名義の車では異なることがあります。
相続では「所有者が誰か」によって手続きが変わります。
故人が使っていた車でも、所有者が故人本人とは限りません。まずは車検証の所有者欄を確認しましょう。
車検証のどこを見ればいいか
紙の車検証の場合
従来の紙の車検証(A4サイズ)には、以下の記載があります。
- 「所有者の氏名又は名称」欄 … 車の名義人が記載されています
- 「所有者の住所」欄 … 所有者の住所です
- 「使用者の氏名又は名称」欄 … 実際に使っている人が記載されています(所有者と同一の場合は「***」と記載)
所有者欄と使用者欄を見比べて、同じ名前か、異なる名前かを確認してください。
見るべきポイント
- 所有者が故人本人の名前 → 相続車として名義変更手続きへ
- 所有者がローン会社・ディーラー名 → ローン残債の確認が先
- 使用者欄が「***」 → 所有者と使用者が同じという意味
所有者が誰か?パターン別の対応
パターン1:所有者が故人本人
もっとも多いケースです。車は相続財産となり、相続人が名義変更の手続きを行います。
手続きには戸籍謄本・遺産分割協議書・印鑑証明書などが必要になります。売却する場合は、名義変更と売却を同時に進められることもあります。
相続車の売却に必要な書類一覧→パターン2:所有者がローン会社・信販会社
ローンで車を購入した場合、完済するまで所有者はローン会社のままです。使用者欄に故人の名前が記載されています。
この場合、まずローンの残債を確認し、完済後に所有権解除の手続きが必要です。残債がなければ所有権解除だけで済みます。
ローン名義の車の相続について→パターン3:所有者がディーラー・販売店
ディーラーの残価設定ローンなどで購入した場合も、所有者はディーラーになっています。
対応はローン会社の場合と基本的に同じで、残債の確認と所有権解除が必要です。まずはディーラーに連絡して、残りの支払い状況を確認してください。
パターン4:所有者が家族(配偶者・子など)
もともと家族名義で登録していた車の場合、相続とは関係なくその家族の所有物です。
この場合は相続手続きは不要で、所有者本人がそのまま売却・継続使用できます。
電子車検証の場合の確認方法
2023年1月から、車検証が電子化(A6サイズのICカード型)されています。新しい電子車検証では、紙面に記載される情報が一部変わっています。
電子車検証の紙面で確認できる項目
- 所有者の氏名・住所 → 紙面に記載あり
- 使用者の氏名・住所 → 紙面に記載あり
所有者と使用者は電子車検証の紙面(表面)でも確認できます。
ICチップに記録されている情報
車検の有効期間や走行距離など、変更が生じやすい情報はICチップに記録されています。スマートフォンアプリ「車検証閲覧アプリ」(国土交通省提供)をインストールし、ICチップを読み取ることで確認できます。
ただし、所有者・使用者の確認だけであれば、紙面を見るだけで十分です。
所有者が分かったら、次にやること
所有者のパターンを確認する
故人本人か、ローン会社か、家族かを把握します。上のパターン別の対応を参考にしてください。
必要書類を確認する
所有者が故人本人なら、戸籍謄本・遺産分割協議書・印鑑証明書などが必要です。普通車と軽自動車で書類が異なります。
売却先・手続き方法を決める
名義変更と売却を同時に進められる業者に依頼すると、手間を減らせます。
よくある質問
所有者と使用者が違う場合、相続手続きはどうなりますか?
相続手続きに関わるのは「所有者」です。使用者が故人でも、所有者がローン会社やディーラーの場合は、まず所有権解除の手続きが必要になります。所有者が故人本人であれば、通常の相続手続き(名義変更)を進めます。
車検証の使用者欄が「***」になっているのはなぜですか?
「***」は所有者と使用者が同一人物であることを意味します。この場合、所有者欄に記載されている人が所有者であり使用者でもあります。
車検証が見つからない場合はどうすればいいですか?
運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)で、車検証の再発行が可能です。再発行には車台番号やナンバーなどの情報が必要です。車台番号はエンジンルームや車体に刻印されているので、そこから確認できます。
電子車検証でも所有者・使用者は確認できますか?
はい。電子車検証でも、所有者と使用者は紙面(カードの表面)に記載されています。アプリを使わなくても、紙面を見るだけで確認可能です。
まとめ
- 所有者は車の名義上の持ち主、使用者は実際に使っている人
- 相続手続きでは所有者が誰かで必要な手続きが変わる
- 所有者が故人本人なら相続手続き、ローン会社なら所有権解除が先
- 電子車検証でも、所有者・使用者は紙面で確認できる
車検証の所有者欄を確認することが、相続車の手続きの第一歩です。所有者のパターンがわかったら、必要書類の準備に進みましょう。
相続した車の手続き、
何から始めればいいか迷ったらご相談ください
車検証の見方や所有者の確認から、必要書類の準備、売却まで。
お車の状況に合わせてご案内します。まずはお気軽にどうぞ。
※ 売却を決めていない段階でも、お気軽にご相談ください。


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